毎年お正月の楽しみのひとつでもある「年賀状」。
ですが近年、「年賀状終い(ねんがじょうじまい)」という言葉をよく聞きます。
高齢化やデジタル化の流れを受け、長年続けてきた年賀状のやり取りを終える人が増えています。
この記事では
- 年賀状終いとは何か?
- 失礼にならない文例は?
- どんなタイミングで伝えるべき?
などを、ご紹介します。

「年賀状終い」を考えている方の参考になれば
嬉しいです♪
年賀状終いとは?
「年賀状終い」とは、
年賀状を送る習慣自体を完全にやめる場合もあれば、
体調や年齢、またはSNSなど別の手段に切り替えるために
「これを最後にします」と丁寧に伝えるケースもあります。
つまり「年賀状終い」は、
単に“やめる”というよりも
「感謝の気持ちを込めてお別れを伝える」という意味です。
年賀状終いが増えている理由は?
ここ数年で「年賀状終い」を選ぶ人が増えた理由を4つ、ご紹介します。
① 高齢化による負担の増加
年賀状作成は意外と時間も体力も必要です。
年配の方からは「目が疲れる」「書くのが大変」という声も多く、
無理せず区切りをつける方が増えています。
② デジタル化の進展
メールやLINE、SNSなどで
簡単に新年の挨拶ができる時代になりました。
「近況は普段からSNSで見ているので、年賀状で改めて送る必要を感じない」
という声も多くなっています。
③ コロナ禍での価値観の変化
コロナ禍以降、人とのつながり方や
「本当に伝えたい人にだけ挨拶をする」という意識が強まりました。
その流れで、自然と年賀状のやり取りを絞る人が増えています。
④ 郵送コスト・手間の問題
年賀状代や郵便料金の値上げも、やめるきっかけになっています。
数十枚単位で出していた方にとっては、
印刷・購入・投函といった手間も大きな負担です。
年賀状終いの文例集は?
こちらでは、状況別に使える文例を紹介します。



やわらかく丁寧な言い回しを中心にしていますので、
ぜひ使ってくださいね。
【基本の文例】
長年にわたり年賀状でのご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。
誠に勝手ながら、来年より年賀状でのご挨拶を控えさせていただきたく存じます。
これまでのご厚情に深く感謝申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
【高齢を理由にする場合】
歳を重ね、筆をとることが少し難しくなってまいりました。
つきましては、今年をもちまして年賀状のご挨拶を終えさせていただきます。
長年にわたるお心遣いに感謝申し上げます。
【デジタル化を理由にする場合】
近年の通信環境の変化に伴い、
今後はメールなどで新年のご挨拶をさせていただきたく存じます。
つきましては、今年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。
【仕事関係の相手に】
日頃よりご厚誼を賜り、誠にありがとうございます。
勝手ながら、業務の効率化の一環として、
今後は年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
【親しい友人や知人に】
いつも温かいお付き合いをありがとうございます。
勝手ながら、今年をもって年賀状のやり取りを終えることにしました。
これからもSNSやメールなどで変わらず、よろしくお願いしますね!
年賀状終いを伝えるタイミングは?
年賀状終いを伝える方法はいくつかありますが、
主に次の3つのタイミングが一般的です。
① 最後の年賀状に「終いの挨拶」を添える
もっとも多いのは、
年賀状としてお礼を伝えつつ、
自然な流れで終いの言葉を添えると丁寧な印象になります。
② 寒中見舞いや余寒見舞いで伝える
もし「伝えそびれた」という場合は、
特に、年賀状をいただいた相手に返信する形で
「今後は年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます」と書くと自然です。
③ 手紙やメールで個別に伝える
親しい方や仕事関係などで特別に伝えたい場合は、
形式にこだわらず、誠実な気持ちを伝えることが大切です。
年賀状終いの失礼にならないための伝え方は?
「年賀状終い」の失礼にならいための伝え方のポイントを4つ、ご紹介します。
① 「感謝」を必ず伝える
年賀状をやめる理由はさまざまですが、
「もう出しません」だけでは冷たい印象になります。
必ず「これまでのお付き合いへの感謝」を添えることが大切です。
② 「一方的にやめる」と受け取られないように
相手によっては、「もう縁を切りたいのかな」と感じる人もいます。
そのため、「これからも変わらぬお付き合いを」という言葉を添えると安心感を与えます。
③ 理由は簡潔でOK
「体調の都合」「デジタル化」「年齢的なこと」など、
理由を少し添えると納得してもらいやすくなります。
ただし、あまり長々と書く必要はありません。
④ 手書きや署名で温かみを添える
印刷文だけだと事務的に見えがちです。
一言でも直筆のメッセージを添えると、
「丁寧に気持ちを伝えたい」という誠意が伝わります。
「年賀状終い」を受け取ったときの対応
もし、「年賀状終い」の挨拶を受け取った場合、どう対応すればよいか、3つご紹介します。
① 無理に返信しなくてもOK
「これを最後にします」と明記されている場合、
翌年に年賀状を送る必要はありません。
相手の意向を尊重しましょう。
② 一度だけお礼を伝えるのも丁寧
どうしても気持ちを伝えたい場合は、
その年の寒中見舞いなどで
「これまでありがとうございました。どうぞお体を大切に」
と一言添えるのも良い印象です。
③ その後も別の形でつながる
メール・LINE・SNSなどで近況を伝え合うなど、
新しい形のつながり方に切り替える人も増えています。
まとめ
最後に、この記事のポイントをまとめます。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 年賀状終いとは | 年賀状のやり取りを丁寧に終了すること |
| 増えている理由 | 高齢化・デジタル化・負担の増加など |
| 伝えるタイミング | 最後の年賀状・寒中見舞い・手紙など |
| 失礼にしないコツ | 感謝の言葉+今後も良いお付き合いを添える |
| 文例の使い方 | 相手との関係に応じて丁寧語や柔らかい表現を選ぶ |
「年賀状をやめる=関係を断つ」ということではありません。
むしろ、きちんと「感謝を伝えて区切る」ことは、
日本人らしい礼儀正しい行為とも言えます。



今年の年賀状を出す前に、
「これからどう付き合っていきたいか」を
考える機会にしたいと思います♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
\まよったら「総合ランキング1位」のおせちを!/


コメント